・白内障手術について・
手術では角膜周辺部を2ミリ切開し、濁った水晶体を超音波で細かく砕いて取り除き、眼内レンズを水晶体の位置に挿入します。（眼内レンズは透明ﾌﾟﾗｽﾁｯｸ製で直径約6㎜、重さ約0.02ｸﾞﾗﾑと超軽量です）手術で濁った水晶体を透明な眼内レンズという小さな人工のレンズに入れ換えることで、以前のようなハッキリした見え方に戻ります。（手術時間は10～15分、点眼麻酔で行います。手術中の痛みは軽く、強い痛みはありません。）今の眼内レンズは通常50年以上の寿命があります。
・緑内障との同時手術について・
緑内障を合併した眼は、白内障に加え、緑内障手術を同時に行います。同時手術は手術時間20～30分です。２回の手術が１回で済み、時間も短縮されますが、緑内障手術を行うと、術後前房に出血を伴い、しばらくかすみを生じます。時に眼圧上昇を起こすこともありますが、次第に低下します。緑内障手術を同時に行うことで、術後平均眼圧を下げ、眼の寿命を長くします。
※現在白内障手術の申込は、お申込より3ヶ月～4か月くらい先の手術を予定させていただいております。（ご希望に添えないこともございます。ご了承ください）
この時期には不要不急の白内障手術は先に延ばす方がよいとされています。見えづらいために生活が不自由になった方、運転する方で安全に見えない方、緑内障発作が危惧される方、放置すれば著しい視力低下となる疾患を伴っている場合等では手術を行います。
新型コロナウイルス蔓延期における眼科手術においては
1.手術は厳重な管理をしているため、手術でコロナウイルスが感染することはありません。
2.術後通院する必要があり、通院により人と接触すること等により、感染のリスクは上昇します。
3.コロナウイルスのパンデミック時は不要不急の手術は好ましくありません。ただし、急を要する手術は行います。急を要する手術とは、白内障手術の場合は緑内障発症が危惧される場合、視力低下が強く通常の生活がない場合、緑内障の場合は急に進行し、失明の恐れがある場合です。
4.術前や手術当日に発熱や全身倦怠、味覚障害・臭覚障害、あるいは風邪症状が数日続く場合は手術の延期が必要です。
当院診察後、手術適応となれば
ご予約 ⇒ 手術前検査 ⇒ 手術前説明会 ⇒ 手術
の流れになります。
※手術の当日は手術眼に眼帯をしてお帰りいただきます。
1.ご予約・手術前検査
当院は日帰り手術です。診察後、手術適応があり希望された場合には手術日程を決め、手術前検査も同日に行います。
【検査内容】視力検査・眼圧検査・眼軸長測定検査・角膜曲率形状解析検査・角膜内皮検査・ 眼底検査(散瞳検査を予定しています)・涙道通水検査・血液検査など
2.手術説明会・レンズ相談・追加検査
【説明会】手術する上で重要な点を説明します。また、レンズの種類やピントを合わせたい距離を患者様の希望を聞いて一緒に決めていきます。
3.手術当日
当院では月曜・火曜の午後より手術を行っております。
| 種類 | 眼内レンズの名称 | 価格（片眼） |
| 3焦点・3焦点乱視用 | PanOptix・PanOptixToric・AMOSynregyなど | ￥240,000 |
| 遠近2焦点・2焦点乱視用 | ActiveFocus・Restor・RestorToric | ￥150,000 |
| 焦点深度拡張型・拡張型乱視用 | シンフォニー・シンフォニートーリック | ￥120,000 |
| 遠近2焦点（乱視用なし） | テクニスマルチフォーカル | ￥120,000 |
| 遠近2焦点（屈折型）（乱視用なし） | エイエフｰ1 アイシー | ￥90,000 |